教会
町の中心にある教会。
中に入って、お祈りの蝋燭を灯した。
プロエルメルはブルターニュ地方にある小さな町で、人口は一万人ほど。
電車は通っておらず、高速バスで他の町へ行き来する。
バスの窓から、麦畑や森の中にぽつぽつと在る、いくつかの小さな町を眺めながら辿り着いた。
私はこの教会を中心に集落が出来たのかな、と立派な建物を見上げて思いを巡らす。他の町も同じように人が集まって町が出来たんだろうか。
遠い昔、森にはオオカミが居たのかもしれない。
朝の7時を始まりに、鐘の音が町に時を教えてくれる。
毎週金曜日には、市場が立つ。肥沃な大地で作られた野菜、果物、お肉やチーズ、魚介類などが売られる。どれもこれも新鮮で、特に魚介はぴちぴちで綺麗。まだ動いているテナガエビや小粒のムール貝が盛られている。
注文を受けてから強面のおじさんがスライスしてくれる生ハム。
買いに来るのは年配の方が多く、みんな大きくて丈夫なエコバッグやカートを持参する。
新鮮なリンゴや大きな房のブドウ。背中の曲がったお爺さんがどっさりと買った果物をエコバッグへしまうのを隣で驚きながら盗み見する。きっと彼やその家族の1週間分のお楽しみのフルーツなんだろうな、と微笑ましく思った。